起業で失敗!?失敗しないようにすることじゃない。失敗した所から何を学ぶかじゃろがーい! | ゼロワン研究所

2017.2.8

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起業で失敗!?失敗しないようにすることじゃない。失敗した所から何を学ぶかじゃろがーい!

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どうも!ケイティです。

物事すべてが対(つい)になっていると言いますが、表があれば裏がある。成功があれば失敗もあるという事です。
もちろん、その人の努力もありますが、それ以上に時代の流れも、運など、様々な事に影響しています。

その中でも起業するという事は、当然失敗も表裏一体なわけです。

よく起業して最初の5年間で80%の企業が廃業し、残った企業のうち80%が次の5年間で廃業すると言われています。その結果、企業全体の4%しか生き残ることができず、96%が廃業する

実は、これに似た情報が日本でも、国税庁の公開情報でも証明されているようです。
では、起業に失敗する人の共通点・特徴はなんなのか。

これから起業をしようと考える方、もしくは既に起業している方は、今一度、先人の失敗から学び、他の誰かの失敗から学びを得て、言葉は悪いですが、反面教師として学んでおけば、失敗の可能性を低くできます

この記事では「絶対失敗しない方法」ではなく、失敗という概念と失敗する要因をなくしていく方法を紹介します。

世界最古の企業国ランキングトップ3に日本は入っている

起業のリスクについて紹介する前に、下記のデータを見てください。

日本企業というのは、世界で三番目に長寿企業輩出国です。
失敗しなたいめにインプットするのではなく、成功するためのインプットとして見ていきましょう。

日本の場合は、創業1000年以上の企業は7社、500年以上は32社、200年以上は3146社、100年以上は5万社余りなどで、これら長寿企業の89.4%は従業員数300人未満の中小企業だ。

これだけの歴史ある会社を多く輩出する国が日本というのも意外だと思われる方も多いと思うけど、それだから日本人は勤勉と世界で認めてもらえてるのかもしれない。

起業のリスクって結局なんなの?

結論からいうと
「 あなたです 

起業家・経営者が一番のリスクという事です。

「企業は従業員からは腐らない」もし腐るとすれば社長から腐る。まさに、「魚は頭から腐る」という事。裏返していえば「魚は頭から光る」とも言える。

まず、会社が倒産する時っていうのはどういう時だと思いますか?
そうです。経営者があきらめた時です

では、なぜ、諦めなければいけない状況・心境になるのか。それが、資金ショートです。
何かしらの問題があり、その原因で、資金がショートするからです。

不渡り、販売不振、連鎖倒産、過小資本、放漫経営、過大投資、売掛金回収難、在庫状態の悪化。資金ショートするというのは結果であって、そもそも資金がショートする以前に原因が必ずあります。

その原因を解決できないと、何かしらの問題が起こり、結果資金がショートするという事です。

つまり、起業のリスクは、内的要因が100%という事。「いやいや、外部要因もあるでしょう」と思われるかもしれないが、外部要因では、たとえば、円ドル為替相場、マクロ景気、原油価格、大災害、政府の規制などである。

これらの要因は、実際にはあるんだろうけど、倒産理由のベスト10にも出ていない。
つまり、ほとんどの倒産が内的要因。経営者自身が自分の会社を自分でコントロールが出来なくなることが一番の倒産理由ということ。

【資金ショートが起こる流れ】

〈 問題発生 〉

▼ 解決策を取る
▼ 解決策がうまくいかず別の方法を試す
▼ 問題が解決できないのでまた別の方法を試す
▼ 債権者たちからの連絡がくる。もしくは従業員への支払いが遅延する等
▼ 自分自身はよくても、大切な人にまで迷惑をかけたくない。と思いながら、それでも現状を打開する為手を尽くす
▼ それでも解決できないまま、根本的な問題を解決するよりも目の前の問題を解決する事に時間と労力と精神を奪われる
▼ 精魂尽きて諦める

という流れ。

今、起業準備中の方は、起業するという事に多少なりともハードルのようなものを感じているかもしれませんが、実際、起業というのは、ハードルでもなんでもなくて、免許を取りにいくくらい誰でも出来るものです。

下記、中小企業経営白書の記事引用です。
実際経営をやった時の経営者の大きな課題をまとめたものです。

1位、新規事業販売先の確保、2位優秀な人材の確保がを占めています。つまり、売り上げを上げる事と組織を作る事で最初の5年くらいの時間は消えていきます。

起業が失敗する根本的問題とは何か?

例外なく、事業、組織、財務、それらを作り出す、経営者自身

経営者の頭の中では常に、事業において、組織において、財務においての悩みで日々頭がいっぱいだろう。小さいうちはまだいいが、販売先数が多くなり、雇用している従業員が多くなれば多くなるほど考える事は多くなり、問題は起きる。

人事制度の問題。採用の問題。税務、財務の問題。等

自分の目指している会社の規模に合わせたそれぞれのマネイジメントをしなければ、それ以上の発展はしない。そしてそのリソースマネイジメントがうまくできないので大抵の会社が伸び悩む。

事業

・ ビジネスモデル・取引先を複数に細分化しているか
・ 販売先への営業活動が、労働集約型になっていないか
・ 既存の事業に対して、ストック事業は作れているのか
・ 自社の市場を把握し、マーケットサイズは縮小していないか。次なる手を打てているか
・ 既存の事業が固まりってない段階で異、業種参入しようとしていないか
・ 構造改革は進めているか。新規事業構想は作れているか
・ 事業計画は絵に描いた餅になっていないか
・ 1人当たり利益の追求が出来ているか
・ 一時的なショット事業になっていないか

組織

・ 事業目的・求心力・社員たちは自社を誇れているのか。モチベーションは高いのか

・ 事務所は汚れていないか

・ 社員たちのレベルは、自社の事業に見合っているか

・ 社員たちの採用コストに対して、回収計画はできているか

・ 幹部育成はできているか

・ 理念を作られているか

・ ミッションは持っているか

・ 会社の魅力でステークホルダーを魅了できているか

・ 上層部に都合のいい会社になっていないか

・ 組織は人間と同じで神経系統と循環器系統がある。神経系統とは、指先まで常に神経が通っていて、
瞬時に判断する力。循環器系統とは、血液が流れるのと同じように、きちんと売上、利益、組織、働く環境への循環が行われているか

財務

・ 経営者がPL・BSをまともに読めて、数字の経営が出来ているか

・ 1年間の社員一人当たり利益は出せているか

・ 毎年20%成長できているか

・ PL経営ではなく、BS経営に徹底できているか

・ 年間の各予算を毎年決めて、愚直に実行し、予算の整合性のチェックをしているか

・ お金を循環器系統循させて働きやすい環境を作れているか

・ 予算設定をして、予算通りにやっているか

・ 絵に描いた餅になっていないか

・ 倹約に努めているか。倹約に努めていれば日々、コスト削減をは気にしなくていい

・ 決算書は、経営者の通知表。どこに出しても恥ずかしくない決算書はできているか

経営者自身

・ 経営者自身がビジョンを示しているか。自社の理念に経営者自身がコミットしているか

・ 率先垂範しているか

・ モラルのない商売人になっていないか(お金になればなんでもやるという思想)

・ 毎朝、規則正しく生活し、誰よりも早く出社しているか

・ 公私混同しないよう、財布を2つ持っているか

・ 自社に足りない事を日々勉強しているか

・ セミナーオタクになっていないか

・ 目標は持っているか

・ 会食ばかりになって、実務をおろそかにしていないか

・ 自己陶酔できているか

ここに書いたのはざっくりと経営者が常に考えている事や悩んでいることも含まれるが、経営者は常に頭の中は、考える事でいっぱいだ。

だから、人事なら人事、営業なら営業の統括を幹部として育成しようとする。

すべてのメンバーで、経営者自身も含めて規律を守りながら、自社の発展をしたいと願うからだ。要は常に経営者はトップにいるわけだ。

そもそも会社の失敗要因は、事業か組織か財務(資金ショート)経営者自身の問題。だいたいこの4つのどれか。

事業、組織、財務、経営者自身。元をたどればすべて経営者自身の問題ではあるが、要は、資金ショートは氷山の一角ということですね。

ご存知の方もいると思いますが、企業を倒産に追い込んでしまった倒産社長の会「八起会」が倒産する経営者の共通点10個をまとめていたので下記も引用します。

 

実際のデータ。倒産理由データ

  1. 経営者の高慢、経営能力の過信
  2. 社員教育の不備、欠如
  3. 事業目的・目標・計画性の欠如
  4. 業界情報の不足と環境変化への対応
  5. 新商品の欠如、技術開発の遅延
  6. 家庭不和、同族経営の弊害
  7. 公私混同、経営哲学の欠如
  8. 決断力・実行力の欠如
  9. 計数管理の不足と勉強不足
  10. ワンマン、反省心の不足

倒産の社長の主な理由はすべて内部要因

  1. 自己中心(私利ありて他利なし)
  2. 悪いことはすべて他人のせい(他責)
  3. 嫌いなこと、苦手なことを避ける(問題回避)
  4. 真の勇気がない-――縮小、謝罪、相談(怯懦の心)
  5. 頭で分かっていても実行しない(有言不実行)
  6. お人好し――頼まれたらノーとは言えない(悪い意味でのYES MAN)
  7. 還元の心なし(ヤラズブッタクリ精神)
  8. 反省心の欠如(反省なくして進歩なし)
  9. 時間貧乏――働きすぎ、遊びすぎ(タイムマネジメント能力の欠如)
  10. 公私混同――金銭感覚の欠如(杜撰経営・ドンブリ勘定)

根本的問題になる前の事前対応

まだ起業していなく、これから起業したいと思っている方は、きちんとした設計を作ってから事業をやりましょう。
何をやるかを決めた時点で、勝敗はついているとも言われるくらいです。最初が肝心です。

くれぐれも「エイヤー」でやらないようにしよう。

事業作りに関しては特に入念にやろう。
そして、できる限り頭の中でイメージ仕切れるようにやろう。

keity

関連記事:起業家とはなにか?そして起業ネタをどうやって探すのか【絶対保存版】
起業する前にやった事10選まとめ

組織設計・組織図設計

組織作りに関しても最初の初期メンバーは特に大事だ。
いきなり求人広告にだしたりするのは稀だが、出来たら自分の周りにいる人たちから最初は探そう。

そして、仲がいい人と組むのではなく、自分の目指しているゴールに近づける能力と人格を持った人間を1人見つけよう。

財務作り

取得していた方がいい資格簿記2級くらいはもっておいたほうがいい。

税理士にすべて任せるでもいいが、税理士の役割は企業知識や法律を知らずに違反する事がないようにするためにそもそもいるわけだから、自分の味方ではない。

敵でもないが、「わからないから税理士に任せる」は危険。財務を作るのは、一時的なPLだけならいいけど、BS作るとなると、長い年月がかかります。

例えば、突然、あなたの通帳2年分見せてと言われたらどうだろう?この2年間分の収支の流れが簡単に他人に見られてしまう。なにがいいたいかというと、会社の財務はそれと同じという事だ。

財務諸表を見ればその経営者のお金の使い方がすべてわかる。すべてというのは、人格まで見えてしまうということだ。まだまだ全然規模感が伴っていないのに高級車乗ったりしていたら税理士からの信頼も失う。

少なくても僕だったら、この会社は伸びないと思う。

そして財布を2つ持つ事をお勧めする。僕は現に財布を二つ持っている。

会社の経費に対する概念は創業して最初の3年の間に出来ると個人的には思う。経費ときくと、すべて経費にしたほうがお得な感じがするが、これも先ほど述べたように、財務諸表にすべてでます。

会計に出ることが問題なのではなく、公私混同が癖になるとなかなか抜け出せない経営者を多く見てきたからわかる。財布を二つに分け。個人のお金は個人のお金。会社のお金はみんなで稼いだお金。

会社が法人と言われるぐらいなので、別人格として扱うべき。もし自信がないなら、経理には身内を入れた方がいい。

経営者自身の戒め

経営者自身、孤独だといわれるが、実際に孤独だ。経営者といえど、人間なので、もちろん悩むし、弱い。

その時に本心で相談できる人というのはなかなか居ない。
だから、自分の戒めになるような習慣を自分で作る事をお勧めする

朝は5時に起きて誰よりも早く出社するとか。決められた会議には部下はなにも言わないが絶対に遅刻しないとか。トレーニングをするとか。

なんでもいいので日々の習慣として、自分自身を襟を正して経営者としての人格を自分自身で作り上げていくことを念頭に、自分への戒めのルールを作った方がいい。

こういう経営者、結構います。上場企業の社長なんかも京都のお坊さんを顧問としてつけていて、年に数回行き、戒めを受けるというドMな経営者もいるぐらいだ。自分で自らを戒めよう。

それでも人は失敗する。失敗した時の対処法

先日も、こんな記事が日経新聞でありました。


失敗って。ロケットの打ち上げに民生品を使ってコスト削減するわけで、新しいことづくしで、当たり前にいろいろ起きるし、失敗なんてないですよね。

イーロンマスクも個人で70億位突っ込んでたし、逆にそのお金で出来たイーロンマスクも天才だけど。課題が見つかったって前向きに書いてほしい。じゃないと皆んな萎縮しちゃう。

何が課題でどうするか、やる気が出る書き方をするから、報道の役目があると思う。
日本人の反省という言葉も嫌い。チャレンジしてやった結果なんだから反省じゃないし。課題でしょうよ。

と、私のFacebookに出ていた。とある上場企業経営者も言っておりましたが。
ほんとにおっしゃる通りでございます。

反省って後悔していたり、悪いと思っていたのにやってしまった事であって、わざとやったわけではない。

世界のため、社会のためにやってうまくいかなかったんだからそこに対して失敗という解釈ではなく、課題が見つかったと考えるべき

失敗(課題・キャリアを積んだと言おう)から学ぶ姿勢

大なり小なり、その人なりに失敗はします。その時は、再発防止策を取ろう。
ただ、失敗するなら最初のうちは、小さな失敗を積み重ねよう。致命的になると復活するまでに時間がかかる。

時には大胆に挑戦し大きな失敗になってしまうこともある。
「失敗した。最悪だ」と思う事があったらこう思うようにしよう。

「あとでネタになる(笑)」
採用をする時も経営をしていると、説明会で大勢の学生の前で話すこともあるだろう。
その時も、こういう失敗談というのは盛り上がるし、人を惹きつけ、魅力になる。

失敗は禁煙と同じ

失敗した。と、タバコをやめたは同じ。なぜなら、タバコをやめたっていっても死ぬまでわからないでしょ。

ほんとにやめたか。仮に10年やめてたとしても、11年目でもし吸ったとしたら、禁煙中ナウの人からしたら「今、やめてる」ということになりますよね?

つまり失敗した、っていうのは今に焦点を当てた途中経過であって、失敗しきるってないでしょ!?「あーやりきったーみたいな、あー失敗しきったー」って(笑)失敗したかどうかはそのあとの行動で決まる。

失敗を誇りに思おう。

つまり本当の失敗っていうのは、今を諦めた人ではなく、自分自身の未来(人生)を諦めた人のこと。今までの事で1回うまくいかなかったからって、未来まで諦める必要はないでしょーよ。

それって例えたら、元カノ・元カレを引きずってて、もう誰とも付き合わないっていってるのと一緒でしょ。過去に失敗・挫折経験はあるけど、そのあと大成してたら失敗じゃなくなる。むしろ美談として語られるし人にも語れる。

つまり、失敗という今は、3年、5年先から見えれば、失敗ではなく、成功の布石になる
過去に起きた事実は変わらないけど、そこからどう行動したかで、過去に対する見え方・捉え方は変わる。

結論、失敗は、成功の基。失敗したけど、そこから多くを学んで生かして、「今」があるという状態を作ればいいだけ。

ピンチはチャンスというけど、そんなの土壇場ではほんとに、そんな風に考えられないかもしれないけど、実際、1回目の起業よりも2回目の起業の方が最初よりも断然成功率が高いよ。

つまり、失敗→挑戦→失敗→挑戦→失敗で、挑戦すればするだけ、失敗の確率は下がるわけです。

まとめ

挑戦したら失敗は、誰でも必ずするということ。だけど、挑戦し続けたら、失敗はしないという事。

きちんと学習して再発防止策を取る事。結果、身の丈にあってないとネガティブな気持ちとかではなく、冷静に客観的に思うなら目線を下げて挑戦したらいいだけ。

つまり。
この世に失敗なんて言葉はいらん!(笑)

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