どうも!ケイティです。
最初はどんな動機にしろ、恐らく大半の方が何かしらの不安・不満・憧れから起業を志すのではないでしょうか。
例えば、雇ってもらえないから起業したい。就職したくない。満員電車にのりたくない、自由な時間がほしいなど、それ自体は、なにも間違いではないでしょう。
しかし、多くの方が起業する時の最初の一歩目を踏み出す事に足踏みし、焦り、もがく期間があります。
そして、肝心な最初の一歩目から間違いを犯してしまうという事があります。
起業をするという事を考えた時に、それと同時に考えるのが、「なにをやるか」という事です。
「なにをやるか」を決めた時点で、事業の勝敗はついているとも言われます。
起業家とはいったいどんな人格の人をいい、起業の種を最初、どうやって見つけるのか。をケーススタディや実際の経営者の意見と、どういう判断軸で事業選定するのかについて紹介する。
この通り、行動していただくだけで、起業前の悩みから一歩踏み込み、早く起業家に近づけるよう手助け出来たらと思う。
そしてあなたの目指す起業家への道に少しでも近づけることを約束する。
起業家とは何か
Wikipediaでは、下記のように記されている。
が、結論から言うと、この記事を書くにあたり「起業家」というキーワードを調べたが、それらしい定義は存在しなかった。
起業家(きぎょうか、英語:entrepreneur)とは、自ら事業を興す(起業)者をいう。通常、ベンチャー企業を開業する者を指す場合が多い。
中小企業庁が行った調査では、ベンチャーキャピタリストなどのベンチャー企業を支援する専門家が、創業者に必要な資質として多く回答したのは、
- 環境変化に適応する柔軟性(48%)
- 決断力・積極性(36%)
起業家に向いているかどうか?!
そもそも起業家に向いてるか向いてないかを考える人がいるが、それを論じるまでもないだろう。
起業家に向いている、という事がもしもあるならば、サラリーマンに向いている人というのもいるという事だろう。
しかし、私の見てきた世界では起業家とサラリーマンでは根本的に大きく違うことがある。
(例)
ここでは、サラリーマンと起業家どちらがいいかという話をしたいのではない。
上記で見ていただいた表は、結論、いかなる場面でも、起業家は、問題解決をし続けなければならない状況にいるという事。
人は覚悟や責任を常に感じながら、全神経を5年10年と気を張っていれば、長い間に大きな差になる。
ここで伝えたいのは、起業家に向いているかどうかという議論ではなく、サラリーマンと起業家は根本的に何が違うのか。を解説。
結論、腹のくくり方が根本的に違い。あらゆる事に真剣に考え、最高と最悪を常に想定して実行する。
経営者としての資質が徐々に育っていくという事。
どんな事業をやるべきなのか。起業の種の見つけ方《全体像》
きっとこの記事を読んでいるあなたは、日常から、どんな事業で起業すべきなのかを日々考え、仮説し、計算をしているだろう。
飲食店に入ったときには、席数、客単価、坪数、従業員数、などあらゆる仮説をしたり、電車に乗った時には、中づり広告を見て、どういうビジネスがあるのかや採算を計算したりするだろう。
しかし、イマイチピンとこず、この仮説の連続をして、焦り、もがく時期があるだろう。
その焦りからきて、ネットワークビジネスや、友人からの誘いや、参入しやすい事業に参入していってしまったら元も子もない。
先ほども述べたように、起業の最初の一歩で、すべてが決まるといっても過言ではないくらい、大切な作業である。
なんとなくで考えるというのは言語道断。
では、事業を作るためには何からやればいいのか。どの業界、市場に参入すべきなのか。をここに書いていきたいと思う。
分かりやすく言えるのは、ビジネスの種(ビジネスのネタ)の見つけ方は何種類も存在する。
しかし、まずこの流れを理解してほしい。あなたが起業してから踏むステップに関してだ。
最初に決めた事業によって、その拡張領域は変わってくる。
そして、上記の図で見ていただいた通り、起業してからは、最初の間は大半の時間が営業活動に縛られる。
業種・業態によっても変わるが、短くても最初の1年~2年は、社長も含めて、営業活動に専念しながら組織や採用関係も作らなければいけない。組織を作るというのは、事業と同じくらいのパワーがかかる。
単純に人を採用し、軽作業をやってもらう程度ならいいが頭と体を使ってもらうような仕事ならなお、社長が付きっ切りで見るくらいの覚悟でないと、事業を拡大するのは難しい。
従って、事業のドメインを決めるのと同じくらい大切な組織のデザインも、予め設計しておく必要があるのだ。
起業の種の見つけ方《詳細》
ビジネスの本質は、どんなことでもいい。人々が求めているものを与えることができる人は、どんな時代になっても生きていくことができる。それが、ビジネスのたった一つの原則だと思う。
大切なのは、人々が本当に求めているものを感じ取る能力と、それを具体的な形にする技術を磨き続けること。
そして人々が求めているものが変化した時には、それをいち早く察知して新しいものを差し出すこと。そこにひたすら集中すること以外に、不安から離れる方法があるとは思えない。
お腹がすいてる人に、おいしい料理を出す。冬の寒い日、あたたかい衣服を出す。
手持無沙汰な人に、手軽なゲームを提供する。価値と価値の交換をする。これがビジネスの本質。
では、多額の資金も十分にない中で、自分のビジネスの種を見つけるにはどうしたらいいのか。
矛盾点を見つける。歪みを見つける
大前提に、人は自分で作れない物や、自分で出来ない事、自分でも頑張れば出来るけど、早く欲しい時、失敗したくない時、時間がない時に対価を支払う。
自分で車を作って、国道で走れるように整備もして、自分で車を作る人はほとんどいないでしょう。大半の人が車をどこかしらで購入するわけです。
要は、自分で作れない、出来ない、手に入らない、失敗したくない時にお金というツールを使ってその対価を得るわけです。
① 矛盾
矛盾点というのは意外と多くあり、この矛盾点を発見する力というのを付けておくことで日頃の生活の中でもビジネス脳を作る訓練になるだろう。
例えば、現在、電力の自由化というのがはじまり、もともと、住む家の契約されてる電力会社にほぼ強制的に入らされるという事。ここが矛盾点です。
携帯会社を選ぶ時には、docomo、au、SoftBank、その他、自分の好きなところに自分のニーズに合わせて購入できるが電気、ガス、水道というライフラインはなぜか自動的に決まっている。
これが、おかしいという事で、ようやく電力の自由化が始まったわけです。電力の自由化というのは、20年も前からドイツでは始まっており、いろいろな競合会社が出てきて、結果、1社に絞られてるようですが・・。
ようは、世の中で常識とされている事が、よく考えるとおかしいという事が普通にある。
つまりどんな大企業であれ、中にいるのは人間。先入観から納得するのをやめ、少し疑って見てみるというのが大事だと思うわけです。
例えば、ラーメン屋さん、初めて食べるラーメンを食べるときに食券を買ったりします。
食べてもないラーメンの食券をなぜ、買うのでしょうか。私たちは、期待値をお金を払って体験を買っているという事です。
つまり、ラーメン屋でいうと、そのラーメンがどんなラーメンだろうという「期待値」で買うわけです。
だからそのラーメンが仮においしくなかったとしても、普通の人は、お金を払い戻そうともしないし、クレームも言いません。もう行かなくなるだけだからです。
これも同じような話ですが、ディズニーランドでもUSJでも、なんとかテーマパーク、ほとんどの方が行かれたことがあると思いますが、ディズニーランドも入口のところで入場料を払って入ります。
まだ、入場もしてないし、アトラクションも乗っていないのにです。
でも、それは、入場したら楽しい音楽や、可愛いキャラクターやテーマパークの雰囲気をなんとなく想像しそしてそれを期待して体験としてお金を支払うわけです。
つまり、体験を=期待値で購入しているわけです。
逆を言えば、期待値を下回られると、顧客には不満が残ります。ただほとんどの方が口にはしません。態度では示してくれます。
つまり、本来こうあるべきと想定していたものが現実に創造していた事よりも下回った時というのがチャンスであったりするわけです。
なので期待値に矛盾が生じていないか。を探すんです。これがひとつのポイントです。
今のは極端ですが、この矛盾点を見つける。というのがビジネス脳を高めるために重要な事がもう1つあります。
それは、「歪み」です。
それがビジネスチャンスを見つける時のポイントにもなりますので、そこについても書いておく。
② 歪み
例えば、引っ越し屋。
引っ越しシーズンというのは、2月~4月、7月~9月とこの時期が1年で一番売上の上がる時期とされてます。
なので、引っ越し比較サイトなんかに登録した事のある方ならわかると思いますが、引っ越し業界というのは、この繁忙期の時期以外の期間には赤字にならないギリギリの価格設定で引っ越し会社同士がまさに価格競争をしているわけです。
なので、当然引っ越し料金は安いです。
しかし、繁忙期ともなれば、需要と供給のバランスが変動し圧倒的に需要が多くなります、ですので通常の約3倍~5倍の粗利を載せて請求します。
それで高くても、他の引っ越し会社も同じ状況にあり、トラックの数が足りないのが普通。なので成立するわけです。
つまり、閑散期は赤字にならないギリギリ価格に少し利益を載せるくらい。ですが、1年通すと繁忙期に元を取るのできちんと利益が出るという事です。
他にも高速道路のETCってありますよね。
これは実際によく、感じていた事なんですが、高速道路って、高速で(出来るだけ早く)目的地にたどり着きたいから使っているのに、渋滞とかしてると「これは何代なんだ?」って感じたことがあると思うんですけど、あれも歪みの一部です。
当然、国営事業は国が運営しているので参入はできないのですが、そういった当たり前がおかしい状況。こうしたらもっといいのに。とかこうしたらもっと快適なのにとか。
他にも、自分の持っている不動産を期限までに売らなきゃいけないとなると、それを回収するために、7割で買い取るというのに乗ってしまうんです。
売れなかったときの最悪なシナリオになりたくないので、3割損してもいいやと考える。だから、値引きをされてもYESマンで行くしかなくなる。これが、歪みです。
ヤフオクで、引っ越し前までに売りきろうとするのか、それとも、オークションに出品してると、待っていれば高く売れるかもしれないのに、期限があるという理由で、早めに現金化したい。そんな時は安く売らざるえません。
つまり、期限が付いている人を相手にする時には、強烈なニーズが発生するという事です。
そういった矛盾点・歪みを探す。
歴史上、先輩経営者たちから探す
日本で最初の起業家は誰か?
誰もが知っている。坂本龍馬です。坂本龍馬が1865年に長崎につくった「亀山社中」です。
オランダ東インド会社と同じように海運と商業をしていました。
外国商人から武器や物資を買い付け、それを船に乗せて運び買い手の藩に売る、という仕事がメインで今でいう貿易業に値する。
これは何か事業を始める際に重要な事なので、絶対に押さえておきましょう。
自分が何かをやろうとした時には、必ず、全人類の中で最初なはずはありません。先に誰かが必ず(類似したことも含めて)やっています。
なので、自分が何をやろうとしているかが明確な場合は、自分がやろうとしていた事を既にやっている人を徹底的に研究してください。
そして、もし研究したけど、それが途中で頓挫しているという事がある場合は、その理由まで特定しましょう。
では、本題。
SoftBank孫正義社長。孫さんですね。
孫さんは、SoftBank創業前に2つの会社を作られていて、1社目はUCバークレーにいる頃に「今は学生だから、勉強に集中したい、だから1日5分だけ働くことで100万になる事業を作る」というぶっとんだ理由で、元松下電器・現パナソニックの創業者、松下幸之助さんは、二股ソケットというのでどうやら大儲けをしたらしいと。だから自分も特許のとれる商品を作る。
まず、毎日5分だけしか時間が使えないのと、ストックされていたアイディアは尽きるから、毎日、新たな物を自動的に生成できるシステムを作る。
単語帳と単語帳のかけ合わさる今でいう簡単なシステムを開発し、結果、製品化できそうかどうかという理由で150個に絞られ、その中から翻訳機を作ることになる。
そうはいってもいきなり、翻訳機は作れない。ので大学教授も巻き込んで翻訳機を作り、日本の起業に営業をし、結果、シャープに1億で特許権を売却。
その後、もうひとつ。日本でインベーダーゲームのブームが去ったのをアメリカで知り、日本の不人気になったインベーダーゲームを安く買い取り、アメリカのレストランにインベーダーゲームを置かしてもらい、日本と同じようにヒット!
そこで約2億を稼いで、仲間たちに分配し、その会社は友人に譲り、大学卒業と同時に福岡に帰省。
そうして、孫正義という人間が将来をかけるべき事業は何か?という命題をもち、約1年半何をやるべきなのかを決めるために会社を創業。
そうして、約40個もの事業の中から1つに絞り、その1つが情報産業だった。
なのでソフトバンクは創業してから本業をどんどん変えていき、今のSoftBankがある。
もともと、ソフトの卸売りの事業としてスタート、そのあと、PCソフトがより人気になり、PCの専門誌を発刊。ジフデービス買収。ヤフージャパン立ち上げ。ボーダフォン買収という今の流れになった分けです。
- keity
孫正義社長の人生50年計画をご存じでしょうか。
孫正義社長の人生50年計画
20代で名をあげる
30代で資金を集める
40代でひと勝負かける
50代で事業を完成させる
60代で事業を引き継ぐ
実際のソフトバンク
20代で上場。
30代で資金1000億円を集める
(実際はそれ以上です・・・)
40代でボーダフォンを2兆円で買収。
50代で事業の完成に向かっている
そして、5年前倒しで
ソフトバンクアカデミア
(事業継承者育成学校)を設立。
となって、すべて実現しています。
そもそも、この人生50年計画は、織田信長の言った言葉を取ったものです。
「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。ひとたび生を得て滅せぬもののあるべきか」
(人間の一生は所詮五十年に過ぎない。天上世界の時間の流れてくれべたらまるで夢や幻のようなものであり、命あるものはすべて滅びてしまうものなのだ。)
偉人から学ぶというのが、孫さんが凄いという話ではなく、孫さんは、このように歴史上の人から真似て現代に生かしているという事です。
・50ヵ年計画も織田信長
・孫の二乗の兵法も元は孫氏の兵法
シャープへの特許も松下幸之助さんの情報業界に行こうとしたの、もともと、中学の頃に当時の日本マクドナルド創業者の藤田田さんに会いに行っている。と先輩たちや、先人たちから誰よりも学んでいるという事です。
詳しくはこちらを
成長する企業には共通点がある。それは時代が後押ししてくれる上りのエスカレーターに乗るのか、下りのエスカレーターに乗るかという事。
つまりどんなに自分が頑張ってもやはり、市場規模、市場の成長率というのが重要になってきます。
創業前から別に上場とか目指してるわけではないという方でも市場規模=マーケットサイズになるので市場規模や市場統計というのは押さえて置くべきポイントとなります。
ニーズとシーズ
ニーズ(Needs)とは、消費者が求めているもの、需要です。この場合、消費者が欲しいものは、具体的に顕在化しています。
分かりやすく言うと、電気・ガス・水道・車・携帯電話など。
今では、携帯電話はニーズ商品と言えるでしょう。これらは、世の中に当たり前にあるものですよね。そして、無いと困ります。
ニーズ(needs)とは言い換えれば、必要性であり、問題点の事です。
問題点からビジネスを作るというのは言い方を変えれば、必要性からビジネスを作るという事です。
セールスの世界では、フロントトークから入り、そこからニーズの喚起。なんてよくいいますが、必要ないと思っていた人に必要かもしれないと思ってもらえるようなニードの喚起をトークの中でする事です。
ニードの喚起というのは、セールスで使う場合は、そもそも《商品力》or《サービス》が既にある状態の中から会話で作らないといけませんがビジネスモデルを作る場合に関しては、ニーズというものがある市場へサービスを提供するという考え方があります。
シーズ(Seeds)とは、企業が持っている新しい技術・材料・サービスなどのことです。
まだ世の中に出ていないビジネスの種です。人々に新しい価値を提供し、ビジネス構造すら根本から変える可能性を持っています。シーズは、世の中の問題を解決する新しいものであることもあれば、必要性のあるものではないけれど、ライフスタイルを変革したり、新しい驚きや感動を与えて人々に必要とされるようになるものもあるでしょう。
こうなれば、消費者はその商品・サービスに対して、「ウォンツ」を持つようになる。ウォンツ(Wants)とは、顕在化していない消費者の欲求です。世の中の問題を新しく解決してくれるものならば、それはいつしかニーズを満たす商品やサービスになるかもしれません。
そういう意味では、あらゆる業界に革新を起こしたスティーブン・ジョブズなんかは特にそうですね。
- keity
-
音楽業界への革新:iTunesやipot
通信業界への革新:iPhone
アニメ業界への革新:pixar
など
理想から逆算して作る
結論一番大切な事は、「理想から作る」という事だと思っています。まず、自分が望んでいる、ゴールを作るところから始まります。
ただお金を稼げればいいという状態で行こうとするのは、危険です。結局のところ、お金を稼ぐ事を目的としているのか?それとも楽しい仕事をしてその結果としてお金を得られたらいいのかと考えるのかのどちらが、自分にとって優先度が高いかというのが非常に重要です。
これが本心でどこから来てるかが今後ビジネスへの大きな影響をもたらすからです。
説明します。理想から逆算するというのは、その起業家自身がどういう動機でビジネスを作るかによってキャッチアップしてしまう情報が変わってしまうという事です。
例えば、先程出てきた孫さんの話も、最初から特許やインベーダーゲームでお金を稼いだ時に「銭儲けでやってしまった」と後に本人が言ってますが銭儲けではなく、本当に世界をよくできる、インパクトのあることをやりたいという想いからSoftBankの事業選定をして創業しています。
スティーブン・ジョブズであれば、「マイクロソフトと戦ってる場合ではない。世の中の人が驚くイノベーションを起こす」と社員に伝えていたと言われています。
つまり、「売り上げを上げたい」「上場したい」というような地位、名声、名誉のような私的な事なのか。それとも、社会にインパクトを与えたいと利他的に思って事業をやるかによって変わってきてしまうわけです。
なので、それはその人のセルフイメージによってその後、本人に与える影響は大きいとされています。つまり、どこを見てやるのかという視点の問題
- インパクトを与えたいのか
- 日本をよくしたいのか
- 自分の強みを生かして誰かを喜ばせたいのか
- 自分が儲かりたいのか
- 関わる、家族、社員たちを幸せにしたいのか
どこまで視野を広げてみるかで最初の一歩の打ち出し角度は変わるわけです。意外とこれがすごく重要です。
最終最後、自分が会社をやる目的(ゴール)をどこに設定するのか。です。
ここからは少しテクニカルな話。
理想から逆算するとは、商品、サービス、顧客、市場規模、市場の成長率、集客、収益シミュレーション、差別化とやる中で手を付けていく優先順位があります。
3Cとか4Pという戦略フレームワークを聞いたことがあるかもしれませんが、最初に3Cからやらないとそもそも4Pはできません。
3C(市場・競合・顧客)を分析し、その上で、4Pに手をつけないと順番が逆になります。
製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、コミュニケーション(Promotion)の頭文字を取って4Pと呼ばれる。
そうなった時に、今ある自分の中でのビジネスアイディアをこれに当てはめていくだけで1時間もあれば、自分の事業がどれくらいの規模まで、創業後どんな事をしたらいいかはすぐに見当が付くと思います。
例えば、私の場合は、新規事業を作る時に全20個、新規事業合格基準と撤退基準を作ってます。
どうしても事業をやる上で感情が入ってしまう事があるので、そうならないように、撤退基準も持っておくことをおすすめします。どんな事業をどんな動機でやるかによってこの基準は個人個人で当然変わります。
- 労働集約型にならない
- 逓増型ビジネスモデルにする
- 固定費が低く、不良在庫の極力でない事業
- 他社との差別化が明確な事業
- お客様と長期的に何度も継続して取引できる事業
- 大企業が参入しない市場での事業、大企業が参入すると予測できる場合は、大企業と共に出資して別会社で行える事業
そして、このように、事業戦略、組織戦略、採用戦略、財務戦略の理想の指標を自分の中で明確に作ってから事業をスタートしたほうがいいと考えます。
いざ事業を立ち上げると、最初の起業の時は、とくに右も左もわらからない中で始めるので、どんな事業を作るのかと、どんな仲間とやりたいのか。
またどんな仲間は採用したくなくいのか、会社として何を会社の求心力にするのか、そしてスタッフたちにどんな思いで会社で働いてもらいたいのかを思う存分描き切きれる状態まで頭の中で持っていけてないと安きに流れます。
優先順位
実際の経営者と会うとわかると思いますが、この順番で考えている経営者が非常に多いです。
経済性「儲かるかな?」
↧
独自性「差別化できるかな?」
↧
社会性「社会のためになってるよね?」 ※後付け
本来は社会性、独自性、経済性の順番で考えて事業を作るものなのが真逆で。
儲かるかどうか、その儲けをだすための差別化が出来るかどうか、結果社会のためになってるよね。という後付けになるわけです。
そうすると、事業をやる上で、「どんな事業をやるべきなのか。起業の種の見つけ方《全体像》」でも書いたように、採用・教育で大変苦戦する事になります。
事業でようやく、利益が出るようになった次は、採用です。組織作りです。
採用力とは、求心力です。言ってしまえば、その企業の魅力です。その企業に勤める人間がお金以上の報酬を得れるかどうかがカギになってきます。
お金目的の事業作りに、社員たちが魅力を感じるでしょうか。
それは、魅力=お金が稼げるというので組織の風土を持っていくならそれはそれでいいですが、働くスタッフ皆がお金を稼ぐことにフォーカスしてしまい、事業を通して社会をよくしたいとか、困ってる人たちを助けたいとかそういった想いを持たなくなります。
つまり、社会性→独自性→経済性の順番に考えないと、後付けの事業目的は経営者自身が一番きつくなります。
なぜなら儲からなくなった時や、事業転換しようとなった時に耐えられないからです。
魅力的な会社を作ろうとしている人であれば、余計に、自己否定をしてしまい、自分で作った会社が好きではなくなることすらあります。
これだけは注意!!「現状のリソースから考える」時の落とし穴
金なし、コネもなし、スキルもなし、とかいう人がいますが、正直それはあんまり関係なくて、どの分野でどのように参入するかによって問題ではありません。
現状のリソースを一旦整理して考えてみましょう。
- 資金:いくら投資するのか
- 事業:なにをやるのか
- スキル:どのように
- 時間:どれだけ投じれるのか
労働収入とビジネス収入では根本的に違うという事と、時間とお金をいくら投じられるかという事
事業というのは、最初もあとも同じで
- 調達
- 投資
- 回収
これをぐるぐるぐるぐる回し続けるわけです。
それがどこから調達したかはあまり関係ありません。
関係ないというのは、創業後には関係なくなっているという意味です。労働収入で稼いでから始めたのか、それとも子供の頃から貯めていたのか、株などで儲けたのか、バイトで稼いだのかそれらは関係なくあくまで、時間とお金をどれくらい投じれるかにかかっているわけです。
- keity
-
復活に必要な事10選でも書きましたが、最初からお金がかかる事業ではなく、スタートするのがいいのです。
つまり、
① お金もあるし、時間もあり、日々充実感も感じている。(心も満たされている)
② お金はあるけど、時間がない
③ お金はないけど、時間はある
④ お金もないし、時間もない
「お金もないし、時間もない」をまずクリアにすればいいのです。これは意外と難しくなくて、誰でも出来ます。
④のお金もないし、時間もない状態は、③のお金はないけど、時間はある状態にまずは持っていくんです。
仕事を辞めればいいんです。冗談のように聞こえるかもしれませんが、本気です。
実家に戻る。友人の家に住む。エアビーで家を借りながら、家賃が±0までもっていき、住居コストを0にして食費を月に4万で抑える。とやれれば4万×12ヶ月で50万調達すれば1年という時間を買えますよね?
④番の人は③番を目指す。③番の人は、①番を目指すやっていけばいい。
②の人が意外と一番厄介で、今すでにお金はあるけど、時間がないをやっていると、日々、仕事に追われながら、収入を稼いでいるので、仕事を辞めた途端、収入が途
絶え、かつ、自分のビジネスを作る時間もないので、一番腰が重いんです。
それと、緊急性を要してないので、無理に腰を動かさなくても困らないという事が一番大きいです。あとは本人がどれだけ現状を満足しているかどうかですね。
まず、事業を作る時は時間の確保が一番。次に事業を作る。そして組織を作る。
- 現状のリソースから考える時には、時間とお金をどのくらい使える状態に持っていくか
- 時間の確保をしたら、資金でいくら投資に回せるのか
- 資金を集めたら、投資出来る額を設定する
- 資金ショートが先か、成果を出すのが先かの問題にして結果にコミットする
事業を今すぐ始めたいという人へわかりやすくするとコレ↓
- 1万
- ブログ
- 10万
- ブログ
- 100万
- ブログ or 事業
- 500万
- 事業
- 1000万
- 事業 or 投資
- 1億
- 投資
正直事業資金で100万とかでは、すぐ底を付きます。なので、最低でも事業をやるのであれば、300万くらいは必要かと思います。
で、肝心の何をやるのかはまず手始めにブログですね。
正直、コストほぼかからずノーリスクでやれるし、ITリテラシーが低くても、根気強く諦めなければできます。
最初は凄く面倒だと感じるかもしれないが、それでも長くやってればイケるとわかります。
出来たらつけておこう節約癖。
この軍資金を貯めるところで身に付けるのが1番良いですが、稼げたとしてすぐに家を引っ越したり、車を買ったり浪費系に使う人がいますけどそれ絶対だめです!
意外とスタートしてからの1~2年は、結構すぐ思ってたより稼げたりします。
だけど、持ちなれていないお金を持った瞬間に金銭感覚が崩壊するが結構人います。まず、質素倹約に勤めて、いくら稼げても最初の5年は節制してください。
稼げた時に初めて税金というシステムの怖さを知ることになるからです。
自分の中の「Why?」を作る
ここまでのまとめ、起業家には、起業家の考え方があり、ワンパターンではないということ。
それを自分の中で、どれだけ自分の価値観と自分を比較して、どういう会社を作りたいかというビジョンを作ること。
起業家はクレイジーであり、普通ではない。
起業家にも何パターンかあり社会化起業家、投資家型起業家、家族型起業家、志起業家、プロダクト起業家といくつかの種類に区分される。
起業のネタにも、自分がどんな会社を作りたいのかによって変わる。
大きく分けて4つ。
- 上場企業にしたい
- ベンチャー企業として未上場でもやっていきたい
- 30人未満の会社でいきたい
- 5名程度の家族経営(食べていければいい)
どういう市場・産業・領域で勝負するかという問題と、どういう会社にしたいか。という想いの問題。
世の中に価値のあるプロダクトを出していきたいのか
尊敬できる仲間たちと皆で会社を作りたいのか
ホスピタリティを重視した顧客に価値を最大化できる会社にしたいのか
お金のため、自分のための会社なのか
つまり起業家には、どの視点から起業家を語るかによって起業家の定義は変わってくる。
少なからず、上記のタイプで自分がどこに当てはめるかを現在すでに起業している人も含めて、これから起業しようとしてる人も含めて、今1度深く考えてみる事をお勧めする。
起業家は、実際に起業してみると元と違った形になる経営者が多い。
最初は一山当てたいと思い、起業を志してもだんだんとお金を稼ぐことだけではやっていけなくなり、社会に対して、「認めてもらいたい」会社として、うちの会社はすごいことをやっているんだと証明したいというような経営者が多くなってくる。
起業のネタ=ビジネスモデル(業界・産業)=それを回す組織=人=求心力(魅力)=成果になる。
なので、この起業のネタをおざなりにしてはいけない。おざなりにすると後々の事業転換、組織転換をする際に、一人の思考と行動だけではコントロールができなくなる。
つまり、事業を作るという事は、人を入れて組織を作ることになる。なので、どんな事業をどのくらいの規模でどんな思いでやるのかが明確にないと大変になる。
例えば、現状人材派遣の事業を営んでいるのに、飲食店もやりたいと。その次に多角化経営と。
「どんな会社でなにがやりたいのか?」というのは、経営者にとってみれば、自分の人生をどう生きたいのかが明確にないと経営がブレまくる。
のスタッフなども自分の人生を巻き込むわけだから、最初に出来る限りイメージしきれるところまでしなくてはならない。
起業のネタはすなわち、組織づくりにもなり、財務づくり、にもつながるので適当に決めてはいけない。
強みを生かして、起業するというのもあるが、これは、現状のできることで起業するということである。
だから、リクルート出身者がリクルートの代理店になったりするのがよくある話。
ここで重要なことは、やるべきこと、できること、やりたいことをきちんと区分するということだ。
できることで起業すると、後々できた後で気づく。会社員時代と収入以外に何が違うのか。と
採用活動をすると感じることがあるだろう。多くの学生が、色々な企業を企業としてみる。
そうすると、自分の会社、企業という意味では同じように見られる。
その時の採用力にもなりうる、求心力を何で惹きつけられるのかという話に当然なる。
社長の魅力だけでも確かに引っ張ることはできる。
しかし多くの場合、社員も新卒もその会社に自分の人生をかけてでも成し遂げられないような大きなビジョンを一緒に叶えたいという思いで働きたいと思うし、入社するだろう。
そうなった時に、だましだましでやっていても、どこかでボロが出る。「そんな社会にインパクトのある会社にはなるのだろうか」とそうならないためにも、自分の中でハッキリと「ウチはこういう会社にする」という明確な意思があり、ビジョンがあり、そこに自分自身が自己陶酔出来たらいいだろう。
自分の価値観、基準、をどこを目指すか、今、もがいている。足踏みしている。
いつまでたっても、口だけで全然動き出せてないと焦燥感を感じるのかも知れない。
しかし、ここには1番時間と頭を使わなければいけない。
なぜなら、事業の撤退は通常では考えられないくらいのパワーがかかる。
この時には、自分がどうしたらいいのかというよりも、働いてる人間たちにも同じように感じさせる。
普通の人間であれば、この会社で言っていることは、3年も務めてれば大抵わかる。
だからこそ、今自分が見える精一杯の視点で理念、ビジョン、目標を作ることを考えて欲しい。
結論
起業家とは、自分自身の作り上げたい人生を作り、関わる全ての人を笑顔にする人間。
最初は、全然自分はそんな立派な人間ではない。という自己否定をする必要はない。これは僕の主観の意見だけど
経営者は経営者になってから経営者らしくなってくるというのも実感としてもあるし周りの経営者を見ていてもおもう事。
役割が人を育てるというのは実際にある。
創業5年で半分以上の会社が消えるとされているが、今あたなが焦っていて、「自分は口ばっかりで全然行動しない」という理由で「エイヤー」と気合いでなんとかしようとしても最初の設計が一番大切な事である。
あとになったらお金はあっても時間がない。という状況になり、周りの経営者と比較し、そこで競い合い、自分の経営スタイルの確立をする前に回りと合わせる社長になってしまう。
だからこそ、起業家に今はなれていなくてもたくさんの起業家に触れて、自分で自分を尊敬できるような自分になるというコミットと人格を磨く覚悟をする必要があると思う。
つまり、起業家とは。起業家以前に自分の人生をどう歩みたいのかを本気で考え、正解を探すのではなく、自分の選んだ道を正解する人間なんだと思う。